デザイン観測

デザインもの(乗り物関係が多くなるのかなぁ)について書いたり描いたりして自分なりに理解していく備忘録的な感じです。絵は15分以内で描くのをゆるいルールにしてます。あ、面白ハンコ屋さんの中の人です。http://www.hankopla.net

瑛太のビジュアル的な解釈【とてもうまく守備領域を広げていると思う】

この人が観測範囲に入ってきたのは僕の場合、ドラマ『アンフェア』の超重要な役を演じていたあたりからだったと思うのだけど、その頃から既に清潔感のあるハンサムで人気があったと思います。その後もドラマ『のだめカンタービレ』とか『まほろ駅前番外地』とか、あと映画では『ワイルド7』とか『64 -ロクヨン-』とか、僕の観る色々な作品に出演していて着々と実力派俳優になっていく感じだなぁと思っていました。

今は、もうすぐ最終回になっちゃうドラマ『ハロー張りネズミ』で主演中で、僕はとても気に入って観ていますが、これも今までとは違ったキャラクターをキチンと演じていると思います。ドラマとして丁寧に作られているし共演者もとてもいい感じだと思うし、特に最後の次回予告の部分でのこの人の独白というかナレーションが松田優作の『探偵物語』みたいでユニークだなぁと思います。

ところで、僕は実は原作のマンガを読んだ事がないのだけど、こんなにしっかりと作り込めるなら、もうオリジナルストーリーとして展開しても良かったような気もするのだけど、あれですかね、もしかしてこの原作のファンが沢山いる感じなんですかね?

なんかこう、この人のヘアメイクとかが少し唐突な感じがしたので、その辺を狙ってのコトなのかなぁなんて思ったもんですから。

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Perfumeのビジュアル的な解釈【大きな目的とか使命を持って存在している気がする】

最近この人達をテレビでよく見掛けると思ったら「If you wanna」っていう新曲が出たんですね。

僕は彼女達のアルバムを(多分)みんな持っていると思うのだけど、どれもベストアルバムだと思うというか毎回「間違いない」仕上がりになっていると思います。

元々ロック小僧で、そういうのしか聴かないタイプだと思っている古い友だちには、とても意外に思われるのだけど僕は「今の音楽」が好きなので、この人達の音楽とか世界観はいつも気になるわけなんです。あ、あと企画書とか書く時に流れていると、ものすごくはかどります。

すごく昔に「テクノ」と「アイドル」ってとてもしっくりくる組み合わせだと思うって話を、そういう友だちにした事があるのだけど、その時は(僕にアイドル属性が全然ないのもあって)全然ピンと来てもらえなかったのだけど、この人達が登場してそれを体現してくれたのがとても嬉しかったというのもあるのだけど、当時僕がイメージしていたテクノアイドルより、ずっと高度で説得力のあるものになっているので、そういう世界観を優秀な人達が集結して丁寧に作り上げているような気がします。

楽曲は常に素晴らしいし、ライブパフォーマンスもすごいでしょ。あとロゴとかビジュアル表現もとてもキチンと練られていたりして、なんつうんだろ、Perfumeっていう大きな世界観を世の中に伝える媒介として、この三人が存在している感じっていうのかな、要は大きな目的とか使命を持ってフロントに立っているような気すらしてくるわけなんです。

その辺がなんだか、この人達が特別な感じを発散している理由なんじゃないかとアイドル属性が全然ない僕なんかも思うわけなんです。

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岡田准一のビジュアル的な解釈【まぎれもなくキチンと役者枠の人】

僕はこの人の出演作品を『木更津キャッツアイ』あたりから見始めたクチなのだけど、やっぱり一番印象的だったのは『SP』です。

アクションシーンがすごいっていうのも、もちろんなのだけど、そもそもの演技がとても上手で「木更津のぶっさん」とは全然違う「SPの井上」をキチンと演じ分けていたのにとても驚きました。なんていうかこう「アイドル枠」としてではなくて、しっかりと「役者枠」として取り組むタイプなんだなぁと。

で、そんなこの人を最近、よくテレビで見るなぁと思ったら映画『関ヶ原』で主演していたんですね。

これは知っていそうで意外と知らないトコを司馬遼太郎さんが丁寧に描いた話で、主役の石田三成役は相当むずかしい役になるから、確かにこの人が主演するのが間違いないなぁと思います。

あと僕は「この人の映画観てる率」がかなり高いので今回も観ちゃうような予感がします。共演陣もすごいし。

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ホンダ N360【なんだかやたらとホンダっぽい/折り紙に描いてみる・その5】

やっぱりそろそろ乗り物を描きたいタイミングに入ったので、あれこれ考えた結果(なのに何となく)このクルマになりました。

なんかこう、憎めないカタチだしホンダがまだベンチャービジネス的な立ち位置で、オートバイメーカーから四輪にも進出していくタイミングの製品になると思うのだけど、今見るとそういう野望感というか油っこさを感じないプレーンで落ち着いたカタチだと思います。多分、まだ「軽自動車はこうあるべき」みたいなセオリーとか固定観念みたいなのが少なかったからかな。今より自由に「価格が安くて便利な小型車を作ろう」としたような気配を感じますよね。

これは、確か僕の物好きな先輩が一時期乗っていたと思うのだけど元々「ヒーター」がなくて、足元の小さな扉を開けるとエンジンルームの熱(空冷エンジンだし!)が室内に入ってくるという豪快な作りになっていたのを見てとても驚いた記憶があります。

多分、当時のホンダらしくオートバイのエンジンをベースに開発したんじゃないかと思うのだけど、今なら水冷のいいエンジンを搭載したバイクが色々あるので、そういうのを使ってくれたら走りも良くてヒーターも効くクルマができるような気がしますが、現在の「軽自動車はこうあるべき」的なルールには多分マッチしないような気はします。

でも、そういうコトをしそうな雰囲気が意外とホンダっぽさの源泉な気もするっちゃするわけなんです。

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柳楽優弥のビジュアル的な解釈【ヒリヒリするような存在感】

以前、映画『誰も知らない』でカンヌの男優賞を受賞したのは随分ハッキリと覚えていたのだけど、最近ではドラマ『ゆとりですがなにか』で強烈なキャラクターの役(しかも名前がマリブ)をもの凄く好演していたのが僕にはとても印象的です。

つうもの最近、ひかりTVのドラマチャンネルのどれかで『ゆとりですがなにか』の一挙放送をやっていたので、それをあらためて観たっていうのもあるわけなんですが、もうこの人が画面に現れると独特の磁場が発生するような強烈な存在感で完全に見入ってしまうのを再認識したからなんですね。なんかこう、伝え方や言葉が乱暴だけど必ず本質を突いてくるこういう役は今、多分この人が断トツにハマるんだと思います。

最近の人気俳優とはかなり違った立ち位置に居ると思うのだけど「癒し」とか「安心感」みたいなのはそういう人達に任せて、この人は「スリル」とか「緊迫感」をグイグイと受け持ってくれたら僕は嬉しいと思います。

こういうヒリヒリするような存在感の俳優さんって今、他に居ないと思うんです。

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