デザイン観測

デザインもの(乗り物関係が多くなるのかなぁ)について書いたり描いたりして自分なりに理解していく備忘録的な感じです。絵は15分以内で描くのをゆるいルールにしてます。あ、面白ハンコ屋さんの中の人です。http://www.hankopla.net

バカリズムのビジュアル的な解釈【狂気と知性+説得力のハイブリッド】

この人の一番古い記憶は黒のタートルネックを着て「トツギーノ」っていうフリップネタを演ってたヤツなのだけど、その時から既に圧倒的な異彩を放っていたと思います。

なんていうかこう、お笑いのルールブックのキワを突く感じっていうんでしょうか、これまでのセオリーとは違った要素を笑いに転化するようなスタイルで僕にはとても面白かったです。

その後も着々と人気芸人になって、今やテレビでたくさん見掛けるようになりましたが、そんなスタイルは変わらずにむしろ、しっかりと確立されてきた感じじゃないでしょうか。最近だとMC寄りのポジションも少なくないけれど、それでもやっぱりこの人独特の存在感がキチンとあって、なんていうかこう「芸人の到達点としての司会者」というより「司会も芸の見せ場」みたいな方向性で取り組んでいる感じがします。

完全に当てずっぽだけど、多分相当アタマがいいというか反射神経がいいというか、普通の人より気付くコトのレンジが広くて敏感というか、あと何より狂気をたくさん隠し持っている感じがします。

そんな異彩具合から正にテレビの芸人さんとして同業者や業界内での評価がうんと高いのだと思うのだけど、これはお笑いスクールとかで習って覚えるようなのとは違う素養なので、このスタイルには中々フォロアーというか後に続く後進は出てこないんじゃないかとニラんでいます。

表面的な技術力の他に、独自新開発のお笑いエンジン(狂気と知性+説得力のハイブリッド)が搭載されているので、ちょっとやそっとではマネできない領域に居る人なんじゃないかと思うわけなんです。

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【おしらせ】引越しの真っ最中です。

ほんの少し広いトコへ移転することになりました。これもウチを面白がって頂いたハンプラファミリーの皆さんのおかげです。

荷物はほとんど搬入できましたがネット環境の整備に手間取りまして本業のハンコ屋さんは2〜3日お休みをいただいております。

まもなく、このブログ共々復帰しますので、今後とも、どうぞよろしくお願いいたしますね。

www.hankopla.net

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安室奈美恵のビジュアル的な解釈【J-POPではなくて安室奈美恵というジャンルを作ったと思う】

この人はいずれ描こうと思っていたのだけど、急に引退宣言されてしまって、それはもうビックリして慌てて描く事になりました。

最初はいわゆる「J-POP」の中心人物の一人ではあったと思うのだけど、その後はむしろ「安室奈美恵」というジャンルになっていたような気がするというか、日本にはあんまり例のないタイプのシンガーになっていたと思います。

考えてみると「歌って踊る」スタイルってアイドル方面では昔からあるのだけど、数年で入れ替わるのが基本で、それをずっとそのスタイルで、しかもグループではなくソロで質の高いエンターテイメントに昇華させられたのはこの人以前にはなかったんじゃないかと思うわけです。

あと、なにより歌がすごいでしょ。なんかこう声帯で発しているというより骨格全体を共鳴させているような声で、すばらしく正確なピッチで歌えるでしょ。

見た目がカッコ良くて歌がもの凄いとなると、デビューしたい女の子達が憧れたのも分る気がするけど、この人は元々いわゆるアイドル指向ではなくて自分のやりたいスタイルが歌+ダンスだった感じがするのと、そもそも類い稀な才能と強力なプロ意識があった感じだと思うので、なかなかマネするのは難しい気がします。

この人くらい歌えれば、60歳とか70歳になっても、なんなら座って歌ったとしても全然問題ないというかキチンと人々を感動させられると思うのだけど、きっとこの人自身がそういうのを良しとしなかったのかな。

本当の所は本人にしか分らないと思うのだけど、もし将来歌いたくなったら僕とアマチュアバンドとかやらないかなぁ。

なんかこう、遊びで音楽をやる楽しさもあるでしょ。そういうのもいいんじゃないかと思うわけなんです。

バンド名は「ウルトラスーパーモンキーズ」とかでどうすかね?

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リトルカブ【この夏出会った勇者が乗っていた/折り紙に描いてみる・その6】

バイクでツーリングする人を良く見掛けるトコに住んでいるので、この夏も沢山のツーリストを目撃しましたが、確かに最近時々いわれるようにバイクが売れてきているような気がします。

特に目立ったのがヤマハMT-07R25、ホンダのCBR250RCBR250RR、あとカワサキNinja 250あたりで、やっぱり評判のいい機種はホントに売れているんだなぁと、かなり嬉しくなりました。

バイクの世界って長い間「速いヤツがえらい」とか「デカいヤツがえらい」みたいなトコがあって、小さいバイクの新人は何となく末席に追いやられるみたいな空気感があったような気がするのだけど、今年見掛けたライダーにはそういう妙なシガラミとかシキタリみたいなのが全然感じられない若い人達が多くて、それも大抵一人でツーリングしていて、おまけに社交的でカラっと爽やかな印象の人物が増えていて僕が長い事「もっと、こうだったらいいのになぁ」と思っていたバイク乗りの世界にグッと近づいてくれたような気がします。

あと、驚いたのはカブの増殖ぶりで、やっぱりソロツーリングの人が殆どなのだけど、荷台に荷物をたくさん積んで随分遠くからも下道を駆使してキャンプしながらやってきたりしていました。

やっぱり最新の110ccのクロスカブが多かったけど中には、50ccのリトルカブでソロツーリングしている大学生もいて感心した僕は四国から来たという彼に「すごいねぇ、勇者だねぇ」といったら「自転車で来ている人からみたら全然楽なもんですよ。」と爽やかに答えてくれました。

バイクって、他人と競ったりみたいな部分が楽しいという要素も確かにあるのだけど、それとは別に自分の中の何かに触れたりするための装置でもあるのを分ってくれているようで、こういう話の合う若者に出会うとバイクはまだまだ大丈夫なんだなぁと安心するっていうか心底嬉しくなるわけなんです。

あ、ラーメンでもおごってあげたら良かったな。

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