今期は僕の好きなタイプのドラマが多い感じで例えば『探偵が早すぎる』はかなり気に入って観ています。
主演のこの人については『半沢直樹』で見たのが最初だったと思うのだけど、その時から鬼気迫る感じの演技でチカラのある役者さんだなぁと思っていました。
なんかこう最近主流になってきているナチュラルでサラっとした感じのスタイルじゃなくて全身の毛穴から緊迫感を滲みだすような殺気のある演技っていうんでしょうか、なんかそういう気配を感じるわけですが、この間この人がテレビで話しているのを見たら無名塾出身だったんですね。いわゆる学生演劇出身とは違う感じの役者さんだと思っていたので、なんだか物凄く腑に落ちました。
いや、実は無名塾の事はそんなに分っていないのだけど、仲代達矢イズムの継承者的な感じで捉えるとなるほどと思えるというか、アントニオ猪木と藤田和之みたいな雰囲気で考えるとピンとくるみたいな感じっていうんでしょうか。
いや、実はプロレスもそんなに詳しいわけじゃないので例えがアレかもしれないのだけど。
ただ、この人の「いい役」でも「悪役」でも独特の気配を持ってがっちりこなせて、役に応じた「狂気」とか「悲しさ」とかを見事に配合できるスタイルは今、とても独特で替えのきかないものだと思うし僕としてはとても好きな俳優さんなので色んな役でのこの人を観たいと思うわけなんです。
そういう意味でも今回の『探偵が早すぎる』では、これまでとはまた別の緊迫感を滲みだしていると思うし、共演の広瀬アリスとのコンビネーションも抜群にいいと思うんですね。
なんかこう、コメディって緊迫感がいいスパイスになるっていうのを再発見するようで。