デザイン観測

デザインもの(乗り物関係が多くなるのかなぁ)について書いたり描いたりして自分なりに理解していく備忘録的な感じです。絵は15分以内で描くのをゆるいルールにしてます。あ、面白ハンコ屋さんの中の人です。http://www.hankopla.net

超ひさしぶりに新作ハンコのお知らせ。【令和の開幕記念的な感じ】

大型連休ということで世界は盛り上がっているという噂を聞いていますが、ウチは特に影響もなく平和にやっています。

とりあえず、コンピュータのデータとか整理したり、あ、あとようやくバイクの準備が整ったので今年は時間を見つけてキチンと乗りたいなぁと思っているところです。

そして、やっぱり新元号・令和の幕開けですから、ひさしぶりに新作ハンコをラインナップに加えてみました。

新しい時代がみんなにとって楽しいものになればいいと思っております。

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カワサキ・エストレヤ 【僕がおすすめする、この春20万円で乗れるイカすバイク】

この季節になると、「暖かくなってきたからバイクに、また乗りたい気がするのだけど何がいいと思う?」って質問をよくされるんですね。最近はそれに「125ccとかいいんじゃないかと思うんだけど」っていうのが追加される場面が多い傾向にあるような気もします。
話を聞くと、要はスピードをじゃんじゃん出してぶっ飛ばすとかじゃなくて、天気のいい休日にフラっと近所を走らせたり、たまに通勤に使ったりみたいなイメージみたいなので、僕としては本心から「カブの125とかいいと思うなぁ」と返すのだけど、この場合例外なく「えー、カブかぁ」とちょっとガッカリされるんです。
で(そうか、もっとモーターサイクルらしいヤツのイメージなんだな)と思って「じゃKTMのデューク125がいいと思う」っていうと大抵「KTMって何?」ってなるわけです。なのでスマホ検索して画像を見せると、それもそんなにピンとこない感じになりながら「これは、いくらなの?」って聞かれるので「だいたい50万円くらいかな」と答えると「ご、ご、ごじゅうまん!125ccが50万!」って多めに驚愕されるので「でもカブの125だって40万円くらいするよ」っていうと、更に「よ、よ、よんじゅうまん!カブが40万!」って相当驚愕されます。
どうも、125ccくらいのバイクって20万円くらいのイメージをなぜか持っているみたいで、それって特に125ccが希望ってわけじゃなくて、排気量とか性能とかを多少目をつぶって費用を安めに抑えるために譲歩した結果の選択肢のサンプルってだけで、多分バイクに乗りたい気分に対する予算が20万円くらいってことなんじゃないかと思うんですね。
そういうわけで、20万円くらいで乗れるおすすめのバイク2019年春版をここに載せておきますので、僕にそういう質問をしたい人は参考にしてみてくださいね。

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霜降り明星のビジュアル的な解釈【最近不足していた健全な若手力を持っている】

正に快進撃中のこの人たちですが、近年のいわゆる「若手漫才師の新星」とは違う感じがします。

キチンと二人ともそれぞれの存在感があって、その関係性による世界観が観る人にスルッと伝わって、それがちゃんと面白さにつながっているっていうのかな。

そういうのって、まず時間を掛けて地ならしをして「僕たちはこういうタイプなんです」っていうのを宣言して覚えてもらってみたいな手順が必要なやつだったと思うのだけれど、この人達の世界観は最初から間合いを詰めてくるっていうんでしょうか。オーソドックスな漫才の気配をちゃんと持ちながら面白さの強弱とかサジ加減を状況に応じて緻密に制御しているような気がします。

なんかこう「臨機応変」で「柔軟」で、あと「面白さに対して真摯」で「社会とか世代に対してニュートラル」なスタイルに見えるわけなんです。

なので、初速が速いだけで、すぐに失速しちゃいそうな感じが全然しないっていうのかな、あと何より「自分たちの才気の特別さを世間にアピールしたい欲」みたいなのを画面に出さないようにできているトコがすごいなぁと思います。

芸人さんだけではないのだけれど、若い時って特に理由もなく漫然と不安で、それに対抗しようとして特に理由もなく自分を高く見積もりたい瞬間があるような気がするっていうのかな、要は「調子に乗りたい」場面みたいなのがあるような気がするし、そういうのって若手時代にはけっこう大事なことでもあると思うのだけれど、やり過ぎると嫌われるし、ともすればそれ自体が目的になっちゃったりするので取扱いがむずかしい自我でもあるでしょ。

この人達は若くて調子に乗っていいタイミングにあると思うのだけれど、その辺の注意深さとかがある感じがするわけなんです。もしかするとあれかな、反面教師みたいな先輩とかを色々見たのかな。

そういう「健全な若手力」みたいなのをうまくかつ慎重に使えているトコがこの人達の特質でもあるような気がします。

僕としては、とても好きな芸人さんだし今後、主戦場になっていくバラエティ番組でも、今のところとてもハマりがいいと思うので、キチンと注目していきたいと思っています。

つうかいっぺん劇場で観たいなぁ。

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白石加代子のビジュアル的な解釈【役者としての格とか覚悟が違う】

NHKのドラマ「ひよっこ2」はキチンと観ていましたが、これはもう国民的なドラマという扱いでいいんじゃないかと思いました。ストーリーとか設定とかが優れているっていうのはもちろんなのだけれど、登場人物のそれぞれが立っているというか機能的というか、安心して展開に乗れる「妙」みたいなものを装備している感じがします。

中でもこの人は、とても重要なスパイスになっていると思うというか、ともすれば安定感過多になりそうなトコに絶妙な違和感とか程よい緊迫感とかをもたらしてくれていて、さすがだなぁとつくづく思いました。

僕の印象では、この人はずっと「狂気」とか「情念」とかを受け持ち領域にしてきた女優さんで、今回の役ではそういう要素は特に使わずに済む感じだったと思うのだけど、こぼれるというか滲むというか、そういう気配が見え隠れして、そこがこの人ならではの特質であり、この人でなければならない個性だと思うわけです。

表情が豊かで、色気も毒気もあって、でも品がいいみたいなのをフル装備している役者さんて実は多くないと思うのだけど、この人の場合は全部持っている上に迫力が加わるので、正に余人をもって代えがたい希有な女優さんだと思うわけです。

あと何より年齢がポジティブに作用しているっていうのかな。多分、この人の女優力のピークはまだこれからくるんじゃないかと思うわけです。

いやホントに。

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ピエール瀧のビジュアル的な解釈【愛される人】

僕は子供の頃からロック小僧だった割にテクノを憎からず思っていて、中でも電気グルーブは周りに好きな人が結構居たせいもあってか聞く機会も意外と多かったわけなんです。「カッコいいサウンドだなぁ」と思ったし「そうか、テクノ+おもしろってアリなんだ」とか色々な発見があったような気がします。
その後、この人が映画とかドラマとかに俳優さんとして登場するようになってくると、その作品がことごとく面白くて、役者としての機能以外に面白作品のインジケーターっていうのかな、僕にとっては、この人が出ているやつは大体面白いっていう目印になっているような気がします。
 
で、今回の事件ですが、僕の周りの電気グルーブ好きのヘコみ具合がすごくて、僕としてはそこに胸が痛い感じがしています。
僕から見ると、この人って音楽をやっても演技をやっても喜ばれる、ものすごくいいポジションの存在だと思うし、そういう「すくすくと」かつ「ひょうひょうと」無理なく、でも進化させながら自分ができる事を展開している感じで、特に古くからのファンはそういう所に共感していると思うし、世の中的にもそれに近い感覚を持ってくれていた人達が一定数居たんじゃないかと思うんですね。
そういう風に、この人が発散している「楽しさ」とか「平和さ」を受信していた人にとっては今回の一件そものもショックだし、同時にこの人の活動に全く興味のない人達からの言及とか報道にもヘコんじゃっている感じだと思うわけなんです。
法に触れる悪さをして、それについて怒られたりペナルティを受けるのは大人として当然だと思うし、僕も全く文句はないのだけど、一方で、この人のこれまでを知っている人達が「普通の芸能人の事件」として扱われるのを悲しんでいる感じも良くわかる気がします。
いや、もちろん芸能人の事件に普通もなにもないのだけど元々、素行が悪かったり調子に乗っていたり、何度も繰り返したりみたいなタイプと同じ所に分類されちゃうのが悲しさに拍車をかけるっていうんでしょうか。
だったら事件とか起こさなきゃいいじゃんっていう、まっとうな意見に自分でもすぐに辿り着いちゃうわけだし。
 
そこがとても罪深いっていうのかな、この人のやることなすことを、とても好意的に支持してきた人達は逮捕された事で切り捨てるどころか、とても悲しがる人達で、そういうのってファンとかいうより、むしろ「好意」とか「愛情」みたいなものだと思うわけなんです。
今回の一件でこの人はつくづく愛される人なんだなぁと思いましたし、ゆえにしっかりとペナルティを受けて、たくさんお詫びして、時間は掛かるのかも知れないけれど、また姿を見せて欲しいと思っています。
 
僕もだけど、僕の友達が喜ぶと思うんで。

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