都知事選挙に出そうな感じで、結局出馬しない事にしたこの人は絵にするのが難しかったです。
なんていうか、特徴とかポイントが少ないというか薄味な造形という気がしました。その点、舛添さんは描きやすかったんだけどなぁ。
おそらく人間的には全然悪い人ではなさそうだと多くの人が感じているような気がしますが、一方で大人の男性としての知性とか品格とかがどこか薄っぺらいとも感じているんじゃないでしょうか。
そういう部分は多分、若い頃から変わっていなくて、そこがこの人の俳優としての立ち位置というか、いつまでも若々しい石田純一像みたいなものになっているのだと思うのだけど、それが年を取っても深みが出ないことにも繋がっているんでしょうか。
僕はこういう人がいても全然いいと思うのだけど、何かの「長」とか「責任者」みたいなのには向いていないというか、少なくとも安心感はなさそうだとは思います。近所のおじさんとかなら、とてもいいんだけど。
しかしこの人はホントに描くのが難しかったなぁ。描いていくそばから線が溶けていく感じを初めて味わいました。