今や超売れっ子の役者さんの、この人は相当いいポジションに居るような気がします。
僕にとって印象的だったのはやっぱり『勇者ヨシヒコ』の魔法使い役ですが、それ以前も色々なドラマや映画で見掛けていたのを覚えていますし、最近はかなり重要な役柄でキャスティングされていて、おそらくとても評価の高い俳優さんになっているんだと思います。
完全に僕の感覚値でいうと、この年齢層の役者さんて学生演劇出身の気配が強めな人が多いような気がするのだけど、この人には、それをあまり感じないというか、あくまでも「個」としての存在感になっているような気がします。
そのせいか、どの作品でもどこか少し浮いているというか異質というか、いつも微かに「アウエイ感」だと強すぎるけど、少なくとも「ホーム」とはいい切りにくい気配の中で奮闘している感じがします。
多分、そんな所がストーリーの中のスパイスになったりフックになったり奥行きをもたらしたりしてスリルや期待感を伴った、この人ならではの立ち位置を新鮮で強固なものにしているような気がします。
こういう「なんか気になる感」を発散している役者さんってたまにしか現れないので、僕は積極的に観たいわけなんです。