見た目がコワモテなので、最初は悪役が多かったような印象なのだけど、最近僕が見ていた「東京センチメンタル」とか「ゆとりですがなにか」とかでは、煩悩が多くてテキトーであぶらっ気の抜けていない、とてもチャーミングなおじさん役を好演していて、今やそういうエネルギッシュで生き生きとしたタイプのおじさん像はこの人の独壇場な感じがします。
今やっている「おっさんずラブ」は設定も含めてとてもぶっ飛んでいる感じで、物凄く面白いと思うのだけど、やっぱりこの人の演技力とか存在感が大きなカギになっている感じだなぁとあらためて思っているところなのだけど、元々、おじさんって下の世代から見たら基本的にうっとうしかったり煙たかったりするのが基本だったと思うのだけど、近年この人が演じるおじさんは若者が年を取っただけみたいな瑞々しさとかあるっていうんでしょうか、弱さとか希望とか心細さとかをあれこれ隠し持ちながら虚勢を張ってみるみたいなのをとても上手に示しているような気がします。
まぁ多分、一般的な普通のおじさんとは、かなり違うのだと思うのだけど、そういう枯れたりあきらめたりせずにジタバタしたい心は、量の差はあるかもしれないけれどホントは多くのおじさんが隠し持っている要素でもあると思うので、この人の存在はおじさん達がサンプルとか指針として歓迎したらいいと思うんですけど、どうすかね?