今日、最終回のドラマ「俺のスカート、どこ行った?」は今期数少なかったキチンと観ていたドラマでした。
主演の古田新太さんが好演していたと思うしストーリーがサクサク進んで、とても観やすいドラマに仕上がっていたような気がしています。
他の出演者も僕の好きな役者さんが多くて、中でも生物の教師役のこの人はやっぱり、どうしても目で追っちゃうわけなんですが、なんかこう、この人が出ている場面は「面白さが発生する確信を持てる」のと「何か大事な事をいいそうな気がする」のと「と見せかけて何も起こらない」みたいな安心感と緊張感と違和感が同時に流れ込むっていうんでしょうか、なんかそういう独特な磁場を持った俳優さんだと思います。
そんな具合に観る人に同時に複数の感覚を持たせる役者さんとしては、この人の独自っぷりはすごいなぁと、いつも思うわけなんですね。
で、この人はきっと「善」も「悪」も「賢」も「愚」も、キチンと演じ分けられるだけじゃなくて、そういう要素を全部持った役でも演れると思うっていうのかな、そういう複雑な存在感に対応できる演技者としての底ヂカラを持っている気がします。
実は色んな役ができて、更に脚本の中に描かれていないディティールを自分のスタイルで展開できる俳優として、僕はこの人がとても好きなわけですが、多分そういう風に感じている人は意外と多いんじゃないかと秘かにニラんでいます。