デザイン観測

デザインもの(乗り物関係が多くなるのかなぁ)について書いたり描いたりして自分なりに理解していく備忘録的な感じです。絵は15分以内で描くのをゆるいルールにしてます。あ、面白ハンコ屋さんの中の人です。http://www.hankopla.net

ピエール瀧のビジュアル的な解釈【愛される人】

僕は子供の頃からロック小僧だった割にテクノを憎からず思っていて、中でも電気グルーブは周りに好きな人が結構居たせいもあってか聞く機会も意外と多かったわけなんです。「カッコいいサウンドだなぁ」と思ったし「そうか、テクノ+おもしろってアリなんだ」とか色々な発見があったような気がします。
その後、この人が映画とかドラマとかに俳優さんとして登場するようになってくると、その作品がことごとく面白くて、役者としての機能以外に面白作品のインジケーターっていうのかな、僕にとっては、この人が出ているやつは大体面白いっていう目印になっているような気がします。
 
で、今回の事件ですが、僕の周りの電気グルーブ好きのヘコみ具合がすごくて、僕としてはそこに胸が痛い感じがしています。
僕から見ると、この人って音楽をやっても演技をやっても喜ばれる、ものすごくいいポジションの存在だと思うし、そういう「すくすくと」かつ「ひょうひょうと」無理なく、でも進化させながら自分ができる事を展開している感じで、特に古くからのファンはそういう所に共感していると思うし、世の中的にもそれに近い感覚を持ってくれていた人達が一定数居たんじゃないかと思うんですね。
そういう風に、この人が発散している「楽しさ」とか「平和さ」を受信していた人にとっては今回の一件そものもショックだし、同時にこの人の活動に全く興味のない人達からの言及とか報道にもヘコんじゃっている感じだと思うわけなんです。
法に触れる悪さをして、それについて怒られたりペナルティを受けるのは大人として当然だと思うし、僕も全く文句はないのだけど、一方で、この人のこれまでを知っている人達が「普通の芸能人の事件」として扱われるのを悲しんでいる感じも良くわかる気がします。
いや、もちろん芸能人の事件に普通もなにもないのだけど元々、素行が悪かったり調子に乗っていたり、何度も繰り返したりみたいなタイプと同じ所に分類されちゃうのが悲しさに拍車をかけるっていうんでしょうか。
だったら事件とか起こさなきゃいいじゃんっていう、まっとうな意見に自分でもすぐに辿り着いちゃうわけだし。
 
そこがとても罪深いっていうのかな、この人のやることなすことを、とても好意的に支持してきた人達は逮捕された事で切り捨てるどころか、とても悲しがる人達で、そういうのってファンとかいうより、むしろ「好意」とか「愛情」みたいなものだと思うわけなんです。
今回の一件でこの人はつくづく愛される人なんだなぁと思いましたし、ゆえにしっかりとペナルティを受けて、たくさんお詫びして、時間は掛かるのかも知れないけれど、また姿を見せて欲しいと思っています。
 
僕もだけど、僕の友達が喜ぶと思うんで。

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