この人のテレビの出演者としてのチカラは、なんていうか「独自のカテゴリー」な感じがするわけなんです。
若い女性タレントが受け持つ事になっている要素って「イマドキ」を代表させられたりして、世代間の意識ギャップを浮き彫りにする役目だったりする場面が結構あるような気がするのだけど、それゆえに妙に偏ったり極端だったりするキャラ付けとかラベリングとかされたりしがちなんじゃないかと思うんですね。
そういうのって視聴者に覚えてもらう方策としては昔からある手法だし、それはそれでアリなんだとは思うのだけど「キャラ」にしても「ラベル」にしても、かなり既製品化しているので同時期に似たようなタレントがカブるみたいなことが発生したり、場合によっては時代に消費されるだけになっちゃったりみたいな事もあるような感じもするわけです。
その点、この人はとても独特な気配を持っていて、他の同世代の女性タレントがうっすらと醸し出す、なんていうんだろ「毒」だとちょっと強すぎるから「トゲ」くらいなのかな、要は野心とか過剰な部分とかが全然見当たらない感じで、それでいてキチンと存在感があって同時に「機能としての平和感」とか「場の浄化作用」とかをもたらしているのが独自で新しいなぁと思うわけです。こういう機能を持った人って今まであんまりいなかったと思うし。
そういうトコが多分、所ジョージさんとか有吉弘行さんとか今のテレビの中心プレーヤーにもしっかりとハマっている理由なんじゃないかと思うんですよ。