ウチには一昨年、デパートに岩合光昭さんの猫の写真展を観に行った時に同時開催されていた保護猫譲渡会で出会って引き取ることにした二歳の雑種猫の小鉄(こてつ)がいます。生後二ヶ月程でウチに来た時は兄弟と別れて全然知らない所にホリ込まれた寂しさから、三日くらいずっと泣いていましたが。その後はすっかりウチに馴染んでくれて、今では完全に我が物顔で相当元気に暮らしてくれています。
基本的に人間が好きなタイプのようで、来客があるとにじり寄っていって「とりあえずだっこしてくれ」という意味の意思表示をすると、みんなそうしてくれるので本人もご満悦で来客もメロメロになるという好循環になっている感じなわけですが、あの「人たらし」の能力は僕もホントに身につけたいと思うわけなんです。
元々、ウチにはゴルゴ(通称ゴンゴン)という真っ白でハンサムな猫が生後一ヶ月くらいから僕の膝の上で老衰で亡くなる(この時は体の水分が無くなるんじゃないかってくらい泣いた)まで23年間一緒に暮らしていたので猫には慣れていると思っていたのだけれど、同じ雑種のオス猫でも個性は随分ちがうもんだなぁと、あらためて思っています。ゴンゴンも特に人見知りではなかったけれど、もっとマイペースというか自分の世界があるタイプだった気がするし、それがまた良かったというか猫ってそういうもんだと思ってたんですね。
で、ウチの場合は「猫を飼う」という感覚より「猫と共に暮らす」というか「猫の人生の登場人物になりたい」感じなので、以前はゴンゴンが、今は小鉄が快適に日々を過ごせたら充分だという流派で、ケガに繋がるようなよっぽど危ない事(猫は想定の斜め上の事を時々やらかす事がある)以外は何でも好きにやってもらっております。
おかげで僕の超お気に入りのソファ(ハーレーを買った時より嬉しかったヤツ!)が爪研ぎでボロボロになってきたけど。
てか、ゴンゴンがいる頃にこういう絵を描くブログをやっていたら、あいつの絵も描いてあげられたのにな。