デザイン観測

デザインもの(乗り物関係が多くなるのかなぁ)について書いたり描いたりして自分なりに理解していく備忘録的な感じです。絵は15分以内で描くのをゆるいルールにしてます。あ、面白ハンコ屋さんの中の人です。http://www.hankopla.net

カズレーザーのビジュアル的な解釈【世の中の新しい解釈を担当している】

メイプル超合金として登場して以来、独特なスタイルでとても好きな人たちなんですが、最初はシュールでパンクでアンダーグラウンドな感じの芸人さんだと思っていたんですね。ネタ的にもそんな気配が濃くて、なんていうかこう新しい流派を開拓している感じだなぁと思ったわけなんです。

その一方で、ピンで活動する時にこぼれ出るこの人の頭の良さとか発想の豊かさとか合理的な思想とかが注目されるようになって、今や芸人さんとしてだけじゃなくて世の中の出来事の解釈を担当している感じにもなっている気がします。しかもそれがこれまでの慣習とか世間の気分とかとは違う独特な解釈で、なのにキチンと腑に落ちるというか説得力がとても強力なところがポイントなんじゃないかと思うんですね。

今や芸人さんが意見をいうこと自体は特別なことではなくなったとは思うのだけど、意外と自分のキャラクターの表現としての活動に見えたり、ムリに背伸びをして文化人方面の立ち位置を確保しようとしていたり的な気配になっちゃうこともあったりする気がするのだけれど、この人にはそういうあぶなっかしさを全然感じないというか、自分の意見に対する世間の反応とかに期待もしていないし恐れてもいない感じが清々しいと思うわけなんです。

にもかかわらず、この人の意見には「あ、いわれてみればそうだな」という成分がけっこうな比率で配合されていて、ハッと気付かされる事も少なくなくて、でもちゃんと笑いにも着地させられるトコがこの人の存在感を特別なものにしているんじゃないかと思うわけなんです。

f:id:mitosuzukita:20200708152421j:plain

 

佐藤栞里のビジュアル的な解釈【平和の使者といっていいんじゃないかな】

この人のテレビの出演者としてのチカラは、なんていうか「独自のカテゴリー」な感じがするわけなんです。

若い女性タレントが受け持つ事になっている要素って「イマドキ」を代表させられたりして、世代間の意識ギャップを浮き彫りにする役目だったりする場面が結構あるような気がするのだけど、それゆえに妙に偏ったり極端だったりするキャラ付けとかラベリングとかされたりしがちなんじゃないかと思うんですね。

そういうのって視聴者に覚えてもらう方策としては昔からある手法だし、それはそれでアリなんだとは思うのだけど「キャラ」にしても「ラベル」にしても、かなり既製品化しているので同時期に似たようなタレントがカブるみたいなことが発生したり、場合によっては時代に消費されるだけになっちゃったりみたいな事もあるような感じもするわけです。

その点、この人はとても独特な気配を持っていて、他の同世代の女性タレントがうっすらと醸し出す、なんていうんだろ「毒」だとちょっと強すぎるから「トゲ」くらいなのかな、要は野心とか過剰な部分とかが全然見当たらない感じで、それでいてキチンと存在感があって同時に「機能としての平和感」とか「場の浄化作用」とかをもたらしているのが独自で新しいなぁと思うわけです。こういう機能を持った人って今まであんまりいなかったと思うし。

そういうトコが多分、所ジョージさんとか有吉弘行さんとか今のテレビの中心プレーヤーにもしっかりとハマっている理由なんじゃないかと思うんですよ。

f:id:mitosuzukita:20200620152547j:plain

 

石田ゆり子のビジュアル的な解釈【リキみのない奥行き感】

3年前にもしっかり観ていたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が再放送されていて、やっぱり今回もしっかり観ているわけですが前回この人を描いていなかったという事実に今さらながら驚いて慌てましたよ。

あらためて観るとこの人は、ドラマの進行を視聴者に近い所でナビゲートしてくれていて、同時に自分の悩みとか仕事の責任とかも抱えながら他者の事を徹底的に気にかける役割なんですね。特に姪のみくりへの溺愛ぶりが目立つのだけど、実は関わる人みんなへの興味や愛情の深いキャラクターで、バリバリ仕事をするとか美人であること以前に善人であり優しい人である点が、このドラマの中の大人の登場人物としての機能なんじゃないかと思います。

そういう役のキャスティングとして、この人は正にピッタリで一見、天真爛漫で時々寂しそうで強さと儚さみたいなのを同時に発揮できる女優さんとして、ものすごくハマっていると思うわけです。てか他に当てはまる人が見当たらないんじゃないかな。

この「自分の大変さも抱えた上で、他者をおもんばかる」ことのできる「優しさとか聡明さ」みたいなのって、こういう今みたいな大変な時勢にとても大事な大人としての、もっというと人としてのあり方なんじゃないかとすら思うんですけどどうすかね?

f:id:mitosuzukita:20200605135348j:plain

 

相葉雅紀のビジュアル的な解釈【観る側との距離を繋ぐチカラを持っている】

アイドルに詳しくない僕がいうのもアレなのだけど、この人は実はスタイルがめちゃくちゃいいでしょ?ステージ映えするっていうのかな、とにかく「演者」としての外見的な要素をガシっと備えている人なんじゃないかと思います。

もちろんジャニーズの大看板的なグループのメンバーなので、カッコいいに決まっているわけだけど、その中でも相当シュッとした体型とか骨格の人だと思うんですね。しかも、そのグループ内でのポジションが独特で重要なものになっているっていうのかな、スターと観る側の距離をうまく繋ぐチカラを発揮している気がするわけなんです。

嵐って、もう長い事スーパースターだと思うのだけど「遠くに行き過ぎない感じ」がちゃんとあるグループっていうのかな、それってメンバーそれぞれの個性とか活動とかの評価でもあると思うのだけど、この人の存在感も大きい気がするわけなんです。

なんていうかこう、スターなのに「純」で「善」な気配がにじみ出ているっていうのかな。そういう個性って観る人に歩み寄らせる求心力みたいなものに繋がると思うのだけど今も昔もそういうタイプの男性スターって、実はあんまり思いつかないかも。

しかも、それがキャラクターとして構成された感じじゃなくて、元々の性格とか育ちとかによるものとしてキチンと伝わるとこがポイントなんじゃないかな。

今みたいに世の中が大変な時にこういう個性って、みんなをホッとさせる力を持っていると思うし、そんな存在感こそ人々が今のテレビで観たい要素なんじゃないかと思うわけです。そんな人がメンバーにいるのが嵐の構造的な強みのひとつでもあるような気がします。

あ、余談だけど、この人を見るたびに僕の女の子の友だちが近所のおばさんから「あなた相葉くんに似てるわね」と時々いわれるというのを思い出すのだけど、それを聞いた時は「そうかなぁ」と思ったのだけど描いてみると確かに似てるなと思いました。

やっぱり絵に描いてみると発見があるもんなんですね。

f:id:mitosuzukita:20200528112203j:plain

スバル360【クルマの本質的な意味についての純度が高い】

最近気に入っている茶色のペンの攻略も兼ねて、そろそろ何か乗り物が描きたいなぁと思っていたところ、あれこれ考えて、このクルマにしてみました。なんかこう色々大変な時代になってきたので、こういう先駆者的でプリミティブで、でも可愛くて優しくて楽しそうなカタチのクルマがピッタリなんじゃないかと思ったわけなんです。

1958年から販売されて初期のモデルは16馬力しかなかったのだけど、大人が(キツキツでも)4人乗れてモビリティとしての機能をちゃんと果たしているというのは大発明だし、当時の日本市場の経済状態とか気分にピッタリとハマった商品企画だったんじゃないかなぁと思います。

普通の家庭でもなんとか買えて家族で出掛けたり、そういう楽しいシーンにクルマが登場し始めた最初の頃の一台だと思うんですね。

今の基準ではもちろんエンジンのチカラが足りな過ぎたり、エアコンとかパワーステアリングはもちろんABSとか追突予防の装置とかもないので色々とアレなのかもしれないけれど、自動車の根源的な機能はちゃんとあるなぁとあらためて思うわけなんです。

そんな自動車のそもそもの機能とか価値って、一番ベーシックなトコからいうと「徒歩より楽ちん」とか「雨風をしのぎながら移動できる」あたりから始まるんじゃないかと思うのだけど、このクルマはそういうのを見事にクリアして、さらにいくつかのプラスαまで持っていたから工業製品として評価されたんじゃないかと思うんです。で、そのプラスαのひとつは間違いなくこのカタチだったんでしょうね。

一方、クルマっていつからか「付加価値」に向かったので、相対評価っていうのかな他のヤツよりパワーがあるとか快適だとかイバリが効くとかみたいなトコを買う側も作る側も重視する傾向で進化したので、そもそもクルマに求める要素がややこしくなっちゃったんじゃないかと思うわけです。なんかこうカタチも含めて他者への威圧感をにじませた機種が増えたのはそんな理由もあったりするのかなと。

そんな時にこの小さな軽自動車を見ると、クルマの本質的な意味について純度が高いっていうか「付加」したものをどんどん削ぎ落としていった「芯」みたいなものを見せてくれているようでハっとするんですね。

なんかそういうのって、今回のコロナ禍が過ぎた後のモノとか気持ちのあり方の参考になるんじゃないかと、なんなく思うわけなんです。

f:id:mitosuzukita:20200513145035j:plain