デザイン観測

デザインもの(乗り物関係が多くなるのかなぁ)について書いたり描いたりして自分なりに理解していく備忘録的な感じです。絵は15分以内で描くのをゆるいルールにしてます。あ、面白ハンコ屋さんの中の人です。http://www.hankopla.net

新年のごあいさつ【去年のバイクオブザイヤーも兼ねて】

昨年はやたらとあわただしくて、バイクに200キロくらいしか乗れなかったし、あまり絵も描けなかったありさまでしたが、それなりにいい年の部類だったと思っています。どうぞ今年もよろしくお願いいたしますね。
一方、毎年描き初めはバイクにしているのですが「辰年」にちなんだ機種を思いつかなかったので僕が選ぶ昨年のバイクオブザイヤーで新年のご挨拶に代えさせていただこうと思います。実は2023年は僕にはあまりピンとくるモデルがなかったので脳内会議では全僕がこの一台しかノミネートしてこないという感じで満場一致でこれです。
当てずっぽなのですが乗り物界が「電気モノ」あたりに開発リソースとか知見とかを割かなくてはいけない気配にゆらゆらしている流れみたいなのがあって、そういう気配に、もひとつ決定打的な展開が見当たらないというか、まだ全面的に乗っかるにはギャンブル感が濃いっていうのかな。要は作る方も買う方も様子見のフェーズなんじゃないかと思うわけなんです。
そんな中で従来の新型機種の開発とかに、もしかすると以前ほどのチカラが注ぎきれていない感じがあるのかもしれない気がするわけですが、多分ここが思案のしどころというかパンチの効かせどころなんじゃないかと思うんですね。
その点で、これはハーレーに世間が求める要素をガチっと盛り込んである感じで「そうそう!」とか「これこれ!」と素直に思えるというか、いかにも「ハーレーらしい」トコをギュッと固めて実体化している感じで清々しいとすら思いました。つうか反射的に「買いてー!」と思いましたもん。
あ、僕としては動力がエンジンだろうとモーターだろうと問題ないというか、新しいパワーユニットが登場してくるのはむしろ歓迎するタイプなのだけれど、そこには「ならでは」とか「らしさ」みたいなお家芸的な個性がないと、せっかくの乗り物屋としての歴史とか実績とかを無駄にしちゃうような気がするので、もし今が過渡期というなら、その間にしっかりと「そこんちらしさ」を積み重ねておくのが吉だと思うし、もし過渡期でもなんでもなかった時にも、そういう「らしさ」って大事な要素になる気がするわけなんです。

そういうわけで、今年がみんなにとって良い一年になりますように。