デザイン観測

デザインもの(乗り物関係が多くなるのかなぁ)について書いたり描いたりして自分なりに理解していく備忘録的な感じです。絵は15分以内で描くのをゆるいルールにしてます。あ、面白ハンコ屋さんの中の人です。http://www.hankopla.net

安室奈美恵のビジュアル的な解釈【J-POPではなくて安室奈美恵というジャンルを作ったと思う】

この人はいずれ描こうと思っていたのだけど、急に引退宣言されてしまって、それはもうビックリして慌てて描く事になりました。

最初はいわゆる「J-POP」の中心人物の一人ではあったと思うのだけど、その後はむしろ「安室奈美恵」というジャンルになっていたような気がするというか、日本にはあんまり例のないタイプのシンガーになっていたと思います。

考えてみると「歌って踊る」スタイルってアイドル方面では昔からあるのだけど、数年で入れ替わるのが基本で、それをずっとそのスタイルで、しかもグループではなくソロで質の高いエンターテイメントに昇華させられたのはこの人以前にはなかったんじゃないかと思うわけです。

あと、なにより歌がすごいでしょ。なんかこう声帯で発しているというより骨格全体を共鳴させているような声で、すばらしく正確なピッチで歌えるでしょ。

見た目がカッコ良くて歌がもの凄いとなると、デビューしたい女の子達が憧れたのも分る気がするけど、この人は元々いわゆるアイドル指向ではなくて自分のやりたいスタイルが歌+ダンスだった感じがするのと、そもそも類い稀な才能と強力なプロ意識があった感じだと思うので、なかなかマネするのは難しい気がします。

この人くらい歌えれば、60歳とか70歳になっても、なんなら座って歌ったとしても全然問題ないというかキチンと人々を感動させられると思うのだけど、きっとこの人自身がそういうのを良しとしなかったのかな。

本当の所は本人にしか分らないと思うのだけど、もし将来歌いたくなったら僕とアマチュアバンドとかやらないかなぁ。

なんかこう、遊びで音楽をやる楽しさもあるでしょ。そういうのもいいんじゃないかと思うわけなんです。

バンド名は「ウルトラスーパーモンキーズ」とかでどうすかね?

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リトルカブ【この夏出会った勇者が乗っていた/折り紙に描いてみる・その6】

バイクでツーリングする人を良く見掛けるトコに住んでいるので、この夏も沢山のツーリストを目撃しましたが、確かに最近時々いわれるようにバイクが売れてきているような気がします。

特に目立ったのがヤマハMT-07R25、ホンダのCBR250RCBR250RR、あとカワサキNinja 250あたりで、やっぱり評判のいい機種はホントに売れているんだなぁと、かなり嬉しくなりました。

バイクの世界って長い間「速いヤツがえらい」とか「デカいヤツがえらい」みたいなトコがあって、小さいバイクの新人は何となく末席に追いやられるみたいな空気感があったような気がするのだけど、今年見掛けたライダーにはそういう妙なシガラミとかシキタリみたいなのが全然感じられない若い人達が多くて、それも大抵一人でツーリングしていて、おまけに社交的でカラっと爽やかな印象の人物が増えていて僕が長い事「もっと、こうだったらいいのになぁ」と思っていたバイク乗りの世界にグッと近づいてくれたような気がします。

あと、驚いたのはカブの増殖ぶりで、やっぱりソロツーリングの人が殆どなのだけど、荷台に荷物をたくさん積んで随分遠くからも下道を駆使してキャンプしながらやってきたりしていました。

やっぱり最新の110ccのクロスカブが多かったけど中には、50ccのリトルカブでソロツーリングしている大学生もいて感心した僕は四国から来たという彼に「すごいねぇ、勇者だねぇ」といったら「自転車で来ている人からみたら全然楽なもんですよ。」と爽やかに答えてくれました。

バイクって、他人と競ったりみたいな部分が楽しいという要素も確かにあるのだけど、それとは別に自分の中の何かに触れたりするための装置でもあるのを分ってくれているようで、こういう話の合う若者に出会うとバイクはまだまだ大丈夫なんだなぁと安心するっていうか心底嬉しくなるわけなんです。

あ、ラーメンでもおごってあげたら良かったな。

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瑛太のビジュアル的な解釈【とてもうまく守備領域を広げていると思う】

この人が観測範囲に入ってきたのは僕の場合、ドラマ『アンフェア』の超重要な役を演じていたあたりからだったと思うのだけど、その頃から既に清潔感のあるハンサムで人気があったと思います。その後もドラマ『のだめカンタービレ』とか『まほろ駅前番外地』とか、あと映画では『ワイルド7』とか『64 -ロクヨン-』とか、僕の観る色々な作品に出演していて着々と実力派俳優になっていく感じだなぁと思っていました。

今は、もうすぐ最終回になっちゃうドラマ『ハロー張りネズミ』で主演中で、僕はとても気に入って観ていますが、これも今までとは違ったキャラクターをキチンと演じていると思います。ドラマとして丁寧に作られているし共演者もとてもいい感じだと思うし、特に最後の次回予告の部分でのこの人の独白というかナレーションが松田優作の『探偵物語』みたいでユニークだなぁと思います。

ところで、僕は実は原作のマンガを読んだ事がないのだけど、こんなにしっかりと作り込めるなら、もうオリジナルストーリーとして展開しても良かったような気もするのだけど、あれですかね、もしかしてこの原作のファンが沢山いる感じなんですかね?

なんかこう、この人のヘアメイクとかが少し唐突な感じがしたので、その辺を狙ってのコトなのかなぁなんて思ったもんですから。

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Perfumeのビジュアル的な解釈【大きな目的とか使命を持って存在している気がする】

最近この人達をテレビでよく見掛けると思ったら「If you wanna」っていう新曲が出たんですね。

僕は彼女達のアルバムを(多分)みんな持っていると思うのだけど、どれもベストアルバムだと思うというか毎回「間違いない」仕上がりになっていると思います。

元々ロック小僧で、そういうのしか聴かないタイプだと思っている古い友だちには、とても意外に思われるのだけど僕は「今の音楽」が好きなので、この人達の音楽とか世界観はいつも気になるわけなんです。あ、あと企画書とか書く時に流れていると、ものすごくはかどります。

すごく昔に「テクノ」と「アイドル」ってとてもしっくりくる組み合わせだと思うって話を、そういう友だちにした事があるのだけど、その時は(僕にアイドル属性が全然ないのもあって)全然ピンと来てもらえなかったのだけど、この人達が登場してそれを体現してくれたのがとても嬉しかったというのもあるのだけど、当時僕がイメージしていたテクノアイドルより、ずっと高度で説得力のあるものになっているので、そういう世界観を優秀な人達が集結して丁寧に作り上げているような気がします。

楽曲は常に素晴らしいし、ライブパフォーマンスもすごいでしょ。あとロゴとかビジュアル表現もとてもキチンと練られていたりして、なんつうんだろ、Perfumeっていう大きな世界観を世の中に伝える媒介として、この三人が存在している感じっていうのかな、要は大きな目的とか使命を持ってフロントに立っているような気すらしてくるわけなんです。

その辺がなんだか、この人達が特別な感じを発散している理由なんじゃないかとアイドル属性が全然ない僕なんかも思うわけなんです。

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岡田准一のビジュアル的な解釈【まぎれもなくキチンと役者枠の人】

僕はこの人の出演作品を『木更津キャッツアイ』あたりから見始めたクチなのだけど、やっぱり一番印象的だったのは『SP』です。

アクションシーンがすごいっていうのも、もちろんなのだけど、そもそもの演技がとても上手で「木更津のぶっさん」とは全然違う「SPの井上」をキチンと演じ分けていたのにとても驚きました。なんていうかこう「アイドル枠」としてではなくて、しっかりと「役者枠」として取り組むタイプなんだなぁと。

で、そんなこの人を最近、よくテレビで見るなぁと思ったら映画『関ヶ原』で主演していたんですね。

これは知っていそうで意外と知らないトコを司馬遼太郎さんが丁寧に描いた話で、主役の石田三成役は相当むずかしい役になるから、確かにこの人が主演するのが間違いないなぁと思います。

あと僕は「この人の映画観てる率」がかなり高いので今回も観ちゃうような予感がします。共演陣もすごいし。

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