デザイン観測

デザインもの(乗り物関係が多くなるのかなぁ)について書いたり描いたりして自分なりに理解していく備忘録的な感じです。絵は15分以内で描くのをゆるいルールにしてます。あ、面白ハンコ屋さんの中の人です。http://www.hankopla.net

ホンダ N360【なんだかやたらとホンダっぽい/折り紙に描いてみる・その5】

やっぱりそろそろ乗り物を描きたいタイミングに入ったので、あれこれ考えた結果(なのに何となく)このクルマになりました。

なんかこう、憎めないカタチだしホンダがまだベンチャービジネス的な立ち位置で、オートバイメーカーから四輪にも進出していくタイミングの製品になると思うのだけど、今見るとそういう野望感というか油っこさを感じないプレーンで落ち着いたカタチだと思います。多分、まだ「軽自動車はこうあるべき」みたいなセオリーとか固定観念みたいなのが少なかったからかな。今より自由に「価格が安くて便利な小型車を作ろう」としたような気配を感じますよね。

これは、確か僕の物好きな先輩が一時期乗っていたと思うのだけど元々「ヒーター」がなくて、足元の小さな扉を開けるとエンジンルームの熱(空冷エンジンだし!)が室内に入ってくるという豪快な作りになっていたのを見てとても驚いた記憶があります。

多分、当時のホンダらしくオートバイのエンジンをベースに開発したんじゃないかと思うのだけど、今なら水冷のいいエンジンを搭載したバイクが色々あるので、そういうのを使ってくれたら走りも良くてヒーターも効くクルマができるような気がしますが、現在の「軽自動車はこうあるべき」的なルールには多分マッチしないような気はします。

でも、そういうコトをしそうな雰囲気が意外とホンダっぽさの源泉な気もするっちゃするわけなんです。

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柳楽優弥のビジュアル的な解釈【ヒリヒリするような存在感】

以前、映画『誰も知らない』でカンヌの男優賞を受賞したのは随分ハッキリと覚えていたのだけど、最近ではドラマ『ゆとりですがなにか』で強烈なキャラクターの役(しかも名前がマリブ)をもの凄く好演していたのが僕にはとても印象的です。

つうもの最近、ひかりTVのドラマチャンネルのどれかで『ゆとりですがなにか』の一挙放送をやっていたので、それをあらためて観たっていうのもあるわけなんですが、もうこの人が画面に現れると独特の磁場が発生するような強烈な存在感で完全に見入ってしまうのを再認識したからなんですね。なんかこう、伝え方や言葉が乱暴だけど必ず本質を突いてくるこういう役は今、多分この人が断トツにハマるんだと思います。

最近の人気俳優とはかなり違った立ち位置に居ると思うのだけど「癒し」とか「安心感」みたいなのはそういう人達に任せて、この人は「スリル」とか「緊迫感」をグイグイと受け持ってくれたら僕は嬉しいと思います。

こういうヒリヒリするような存在感の俳優さんって今、他に居ないと思うんです。

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木村佳乃のビジュアル的な解釈【こんなに表情豊かで上手な女優さんだったとは】

いやもう、この人は今、NHKの朝ドラ『ひよっこ』のお母さん役で正に国民の涙腺の蛇口を開けたり閉めたりしている感じじゃないでしょうか。

元々、品のいい美人なのでこれまでの役柄では、都会的でお金持ちだったり気が強かったりみたいな役が多かったイメージだから、今回の茨城の農家のお母さん役っていうのは驚きましたよ。なんていうかこう「クール」なトコを受け持ち領域にしているような気がしていたので。

特に、今回の役はとても難しい役だと思うというか、基本的にとても優しくて実直なお母さんなのだけど、色々大変な事が巻き起きて、そんな局面で「悲しさと強さ」とか「弱さと責任感」みたいな、正反対とはまた違った少し捻った要素を茨城弁できっぱりと表現しなければいけないトコをバシっとやり切っていると思います。

 

というわけで、こんなに表情豊かで上手な女優さんだったのかと、あらためて感心しているわけですが、そういう人って僕以外にもたくさんいるんじゃないでしょうか。

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ムロツヨシのビジュアル的な解釈【“なんか気になる感”が気になる】

今や超売れっ子の役者さんの、この人は相当いいポジションに居るような気がします。

僕にとって印象的だったのはやっぱり『勇者ヨシヒコ』の魔法使い役ですが、それ以前も色々なドラマや映画で見掛けていたのを覚えていますし、最近はかなり重要な役柄でキャスティングされていて、おそらくとても評価の高い俳優さんになっているんだと思います。

完全に僕の感覚値でいうと、この年齢層の役者さんて学生演劇出身の気配が強めな人が多いような気がするのだけど、この人には、それをあまり感じないというか、あくまでも「個」としての存在感になっているような気がします。

そのせいか、どの作品でもどこか少し浮いているというか異質というか、いつも微かに「アウエイ感」だと強すぎるけど、少なくとも「ホーム」とはいい切りにくい気配の中で奮闘している感じがします。

多分、そんな所がストーリーの中のスパイスになったりフックになったり奥行きをもたらしたりしてスリルや期待感を伴った、この人ならではの立ち位置を新鮮で強固なものにしているような気がします。

こういう「なんか気になる感」を発散している役者さんってたまにしか現れないので、僕は積極的に観たいわけなんです。

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島崎遥香のビジュアル的な解釈【リアルで自然なイマドキ感】

僕はこの人をドラマ『ゆとりですがなにか』で初めて見たと思っていたのだけど、元々AKB48のメンバーだったんですね。

今はNHKの朝ドラ『ひよっこ』で時々現れて何かを巻き起こして余韻を残していくみたいな、とてもいい役を好演中ですが、この人自身の演技のチカラと役柄がとてもピッタリとハマっているような気がします。

なんかこう正反対の要素を両方同時に発散できるっていうんでしょうか「強さと弱さ」とか「意地悪と優しさ」とか「傲慢さと儚さ」みたいなのを両方持っている感じの役をバシっとこなす珍しいタイプの女優さんなんじゃないかと思います。

あ、あと「イマドキ感」みたいなものがとてもリアルで自然な感じっていうんでしょうか、基本的におじさんとか、おばさんが多い(と思う)監督とか脚本とか演出とかの思う「今」と現実の今のギャップをを上手ならすような機能を持っているような気がします。

そういう意味でも、とても重宝される女優さんになっていくような気がするし、なんとなくですけど業界内ファンもたくさんいるような気もするので見掛ける機会が増えてくるんじゃないかとニラんでいます。

あ、僕としては堤幸彦さんあたりの作品と相性がいいような気がするんだけどどうすかね?

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※この原画はプレゼント済みです。

※7月28日(金)までハンコプラネット一周年記念として、このブログに描いたスケッチの原画のプレゼントキャンペーンをやっています。

詳しくはこちらにザックリとまとめてありますので、もし興味があれば見てみて下さいね。

http://www.hankopla.net/c-fpage?fp=1ssyuunen