デザイン観測

デザインもの(乗り物関係が多くなるのかなぁ)について書いたり描いたりして自分なりに理解していく備忘録的な感じです。絵は15分以内で描くのをゆるいルールにしてます。あ、面白ハンコ屋さんの中の人です。http://www.hankopla.net

SR400【日本のオートバイの教典であり宝だと思う】

僕はSRX600の最終型に15年くらい乗っていた事があって、パーツをあれこれ交換したり、あちこちの調整を地道に詰めたりして要は自分の好みのハンドリングとかフィールとかをライフワーク的に試したり、オートバイそのものの構造とかを自分なりに解釈する教材としてとても気に入っていたんですね。

例えば、単気筒エンジンだとキャブを交換したりセッティングするのも楽ちんだし、そもそも、このバイクのカタチが好きだったっていうのもあるし。

なのでヤマハの単気筒バイクは馴染み深いというか身近な印象を持っていたのだけど、ふと僕はSR400に乗った事がないのに気がついて驚きました。我ながら。

オートバイの基本中の基本みたいなカタチで、長い事ヤマハのというか日本のバイクのスタンダードとしてのポジションを築いてきて、僕自身も常に気になるモデルだったのに乗った事がないんですよ。相当たくさんの色んなバイクに乗った事があるくせにSR400(500も含めて)に乗った事がなかったっていうのは、これはもう「カレーライスを食べた事がない」に匹敵する感じじゃないかと愕然としました。

そんなSR400が何回目かの発売休止を経て、またラインナップに復活したわけですが、このバイクは絶対に必要な日本の宝だと思うので、とにかく末永く続いていってほしいと心底思っています。

乗った事のない僕がいうのもあれなのだけど。

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桐谷健太のビジュアル的な解釈【善も悪も愚直も狡猾も守備範囲】

僕は、この人の出演作は結構たくさん観てきたような気がしますが、今のNHKの朝ドラ「まんぷく」でも“世良さん”をとても好演していると思います。
基本的にとてもハンサムな人だと思うのだけど、それ以前にものすごく存在感が強くて、そういうことに気付く前に引き込まれちゃうのは、多分この人の演技の能力が強烈に高いからじゃないかと思います。
あと、眼力がズバ抜けて強いでしょ。普通はそういうタイプの人ってアウトローとかダークサイドとか方面の役が守備位置になりがちだと思うのだけど、この人の場合は、その強い眼力に強弱を付けられるだけじゃなく、質も変えられるトコがすごいなぁと思うんですね。だから怖い役も優しい役もできちゃうっていうか「善」も「悪」も「愚直」も「狡猾」も、あと「滑稽」もこの人のフィールドにできているんじゃいかな。
要は実はとても器用な俳優さんなんなんじゃないかと思うんです。
カッコ良くて眼力が強くて個性的で器用ってわけですから、実はこの人のホントの代表作は、まだこれから発生するんじゃないかと僕はニラんでいます。

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指原莉乃のビジュアル的な解釈【“今の正論”の発生装置で判定機関だと思う】

アイドルについてちっとも詳しくない僕がいうのもあれなのだけど、この人はテレビに出る人として相当高性能な存在になっているんじゃないでしょうか。

視覚的には美人度とか可愛らしさで展開するタイプではないのかもしれないけれど、なんかこう男女問わず安心感とか気安さとか、要は自然と「こちら側」の存在として受け入れられる気配を持った感じだと思うし、何よりトークの受け答えとかコメントとかに現在の新基準的な正しさをキチンと忍ばせている感がすごいなぁと思うわけです。

そういう「意見のストライクゾーン」って、ルールブックに書いてあるようなのじゃなくて、これまでの社会の流れとか歴史とかで醸成される「気配」とか「雰囲気」みたいなヤツである場合が多くて、ゆえにおじさんとかおばさんとか年長層が影響力を持っていた感じが強いのだけど何となく押し付けがましかったり、長く生きてきた事で実はそれぞれのバックボーンの違いも大きいから個々のおじさんおばさん間でも微妙に違う感じになっていたりすることも多いような気がするっていうか、なんか別の年齢層から見るとそういうのって、ちょっと面倒な感じなんじゃないかと思うんですね。

そのあたりを、とても上手に御すやり方をこの人は体現しているっていうのかな。要はそんな気配と戦うんじゃなくて、うまく関係性を作りながらアップデートされた今の世間の気分を内外に伝導しているような気がします。

そういう年長層とか社会とかとの間合いの取り方って、実はなかなか難しいヤツだと思うのだけど、この人はそれをとても上手くやっていて、それって今やテレビに出る人の性能のひとつでもあると思うのだけど、この人より上手にできている人ってあんまり居ないんじゃないかなぁ。

そこがこの人の性能の本質で、見た目的な要素を消費されるだけに留まらないタレント力に繋がっているような気がするかも。

アイドルについてちっとも詳しくない僕がいうのもあれなのだけど。

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長谷川博己のビジュアル的な解釈【信念とか信条とかに裏打ちされた狂気感が抜群】

今やっているNHKの朝ドラ『まんぷく』の「まんぺいさん」をぐいぐい好演しているこの人は多分、人気俳優の一人としての足場をガシっと固めた感じなんじゃないでしょうか。

僕の印象では『MOZU』とか『シン・ゴジラ』とかでのシリアスな役が多かった気がするのだけど、今回の朝ドラでは比較的カジュアルめな感じを「国民的な枠」で展開できたので実力派の役者さんとしての認知度もグッと広がるんじゃないでしょうか。

ただ、やっぱりこの人の主戦場はシリアスというか、信念とか信条とかに裏打ちされた狂気感を大なり小なり醸し出す役がハマるっていうのかな、本人だけが理解できる明確な理由でおかしな事とか悪い事とかを迷わずに遂行するタイプの人物を演じるのが抜群に上手な人なんだと思います。

そういう意味では今回の「まんぺいさん」もそのタイプではあるのだけど、マイルド化されているっていうんでしょうか、この人の潜在能力をわかりやすく片鱗で示すくらいで見せている感じが、ちょうどいい具合だと思います。つうか、そのくらいにしておかないと朝の枠では強烈すぎちゃうくらいのポテンシャルのような気がします。

いずれにしても、すごく上手で個性的な役者さんだと思うので色んな役ができると思うのだけど、常人離れした強烈な意思を持ったタイプの役には、この人のブレそうもない感じがピッタリだと思うわけです。

あ、そういう意味では幕末あたりの時代劇とかにもハマり役があるのかも。

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新年のごあいさつ【亥年ということでドゥカティ・モンスター】

早いものでこのブログを始めて三年になる模様で、随分続いているなぁと我ながら驚いています。

去年は地震があったり、あれこれ大変でしたが何とか新年を迎えられて、とりあえずホッとしている感じです。

で、新年のごあいさつに何を描こうかなと考えたわけですが、やっぱり描き初めはバイクにしたいので今年は初期のドゥカティのモンスターにしました。

これは伝わるかどうか全然自信がないのだけど、初めて乗った時に「このバイクはメスのイノシシだなぁ」と思ったんですね。まぁタンクの形とかにその気配を感じたってのも、もちろんあるのだけど「ドゥカドゥカドゥカドゥカ!」っと回るエンジンとか、独特のライポジとか、軽いものを振り回す感じのハンドリングとかの乗り味全般にそんな感じを受けたんですね。

日本製の大型オートバイって結構オスの種族が多くて、硬質で攻撃的な要素を感じる事が多いのだけど、これは俊敏でいて優しい感じで、なのに突進力が強いみたいなトコに機械っていうより動物質な手応えを感じた気がします。

あと、やっぱりこのバイク以降、世界のカウルレスのバイクのスタンダードが変化したと思うくらい影響力のあったモデルだと思うし、今見ても、やっぱりカッコいいと思うっていうか僕にとっては、いつも買いたい一台なんです。色はやっぱり赤だな。

 

と、いう感じで今年もどうぞよろしくお願いしますね。

(あ、今回は時間がなかったので、試しにボールペンでわっと描きました。でも特に時短には繋がらなかった気がする)

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