どぶろっくのビジュアル的な解釈【シモネタというより「おとぎ話」なんじゃないかな】
中村倫也のビジュアル的な解釈【男子のみんなはマネしちゃダメだぜ】
しばらくブログを更新していなかったのには、圧倒的な理由がありまして、こういう仲間をウチに迎えたからなんです。
保護猫譲渡会からやってきました「小鉄/こてつ」です。
この小鉄の世話というか交流する時間が必要で、あれこれブンなげていたわけですが、ようやく少し正気に戻ってボチボチ再開していこうか、どうしようかという段階にきました。とりあえず天気もイマイチで小鉄が昼寝を始めたので軽くリハビリ的に描いてみようと思います。
で、今期のドラマでは圧倒的に「凪のお暇」が気に入っています。
主演の黒木華さんに僕が弱いのも、もちろんあるのだけど、これまでのテレビドラマとちょっと違う内容っていうんでしょうか、要は男女のあれこれを描くというより、現代のあれこれを描いている感じで僕は結構「ハっ!」っとさせられるトコが色々あるわけなんです。
ドラマとかの場合、多分むかしは「現代とは消費するもの」っていう感じだった気がするというか時代の気分自体がそういう気配だった気がするのだけど、今は「現代とはもがくもの」とか「めんどくさいもの」っていう要素が深まっていて、それを描く事に軸足を置いた話なんじゃないかと僕はニラんでいるわけなんです。
要は「社会との付き合い方とか他人との間合いの取り方って、みんなバラバラでそういうのって、やっかい事の種だよね」ってことを凪の目線で描いているっていうのかな、そういう微妙な機微みたいなのってテレビドラマで観せるのって中々高度なヤツな気がするわけです。
そういう意味では主演の黒木華さんは、それはもう抜群にハマっているし、他の出演者も実力者揃いで、中でも安良城ゴン役のこの人は「天性の人たらし」としての存在感がものすごい事になっていると思います。
元々、人気の俳優さんだけど今回の役で更にファンを拡大しちゃうと思うし、やっぱりすごく上手な役者さんなんだなぁと確信しました。
アンニュイで優しくて、相手が望む事だけ応えるのだけど、それが悪意のない毒になるっていうのは、これまでのドラマにはあまり登場しないキャラクターだと思うのだけど、これはもう、この人しかできない役といっていいんじゃないかな。
とにかく、これはもうモテる要素満載だと思うもん。
ただ、あれだよ細身のハンサムじゃないと、このアンニュイ感が出ないからね。うかつにマネしようとすると疲れているおとなしい人の域を出られないからね。男子のみんなは気をつけようぜ。
EXITのビジュアル的な解釈【新しい新しさ】
この人達を初めて観たのは「ゴッドタン」の「この若手知ってんのか?」企画だったと思うのだけど、それって確か去年の話だったと思うので、ものすごい勢いで売れてきている感じだと思います。
ネタも、もちろんとても面白いと思うしトークのやり取りにも独特の空気感があって、なんかこう「新しい新しさ」みたいなのを感じるコンビだと思うっていうんでしょうか。
漫才コンビって、なんとなく新人でも「新しい古さ」みたいなスタイルが基本だったような気がするのだけど、この人達は、それとは違う印象があるっていうんでしょうか、あ、それって特に「チャラい感じ」とか「パリピ感」みたいな事ではなくて、この二人の関係性が、いわゆる「ボケとツッコミ」とは違って「最終的に否定して落とす」みたいなのを使ずに、この二人の世界だけで解決して行く落ち着き先と、その展開が面白いっていうスタイルな気がするわけなんです。
あと、そのやり取りが平和で優しくて可愛げがあるっていうのがポイントで、そういうスタイルを構成する上でチャラい気配ってとてもマッチするんだなぁと、この人達が示してくれないと気付かなかったってことでもあったと僕は思っています。
それと、トークのやり取りではそういうルックスなのに、とても善良でポジティブな正体が見え隠れする二面性みたいなのが画面に伝わるのと、他の芸人さん達からそういうトコを引き出してもらえる「愛され力」みたいなのを持っている感じが、すごいなぁと思うわけですが、そういうのって練習して身につけるのは難しいやつだと思うので、きっと元々の素養のような気がします。
あ、多分そういうキャラクターが二人揃って漫才をやるってとこが「新しい感じ」の土台になってるんじゃないかな。
荒川良々のビジュアル的な解釈【“善”も“悪”も“得体の知れない”も全部いける】
今日、最終回のドラマ「俺のスカート、どこ行った?」は今期数少なかったキチンと観ていたドラマでした。
主演の古田新太さんが好演していたと思うしストーリーがサクサク進んで、とても観やすいドラマに仕上がっていたような気がしています。
他の出演者も僕の好きな役者さんが多くて、中でも生物の教師役のこの人はやっぱり、どうしても目で追っちゃうわけなんですが、なんかこう、この人が出ている場面は「面白さが発生する確信を持てる」のと「何か大事な事をいいそうな気がする」のと「と見せかけて何も起こらない」みたいな安心感と緊張感と違和感が同時に流れ込むっていうんでしょうか、なんかそういう独特な磁場を持った俳優さんだと思います。
そんな具合に観る人に同時に複数の感覚を持たせる役者さんとしては、この人の独自っぷりはすごいなぁと、いつも思うわけなんですね。
で、この人はきっと「善」も「悪」も「賢」も「愚」も、キチンと演じ分けられるだけじゃなくて、そういう要素を全部持った役でも演れると思うっていうのかな、そういう複雑な存在感に対応できる演技者としての底ヂカラを持っている気がします。
実は色んな役ができて、更に脚本の中に描かれていないディティールを自分のスタイルで展開できる俳優として、僕はこの人がとても好きなわけですが、多分そういう風に感じている人は意外と多いんじゃないかと秘かにニラんでいます。