デザイン観測

デザインもの(乗り物関係が多くなるのかなぁ)について書いたり描いたりして自分なりに理解していく備忘録的な感じです。絵は15分以内で描くのをゆるいルールにしてます。あ、面白ハンコ屋さんの中の人です。http://www.hankopla.net

永野芽郁のビジュアル的な解釈【逸材感がすごい】

世の中の感覚に置いていかれないようにNHKの朝ドラを観るようにして結構経ちましたが今回の「半分、青い。」も、もちろんちゃんと観てます。

これはもうホントに朝観る(僕は実際は録画して夜に観ているだけど)のにふさわしいドラマだと思うわけですが、こういう作品を一日の始まりに観るのは精神衛生とか、その日のはずみとかにとてもいいような気がします。

そういうのって、脚本とかキャスティングとかが完全に最近の僕好みで、ストーリーの中に悪い人とか戦後の苦労話とかが出てこないのが安心して観ていられる理由だと思うのだけど、主演のこの人の好演ぶりも相当大きいような気がします。

TVCMでは見掛けていたものの、女優さんとして演技しているこの人を僕は今回の朝ドラで初めて観たのだけど、キチンとマンガ家志望で岐阜県の食堂の娘に見えるし、なんかこう説明抜きで自然と感情移入させられるチカラがこの人にはあるような気がします。

ビジュアル的にはとても整った目鼻立ちでバランスのいい顔だと思うし、生き生きとして豊かな表情も含めてきっと女優さん向きなんでしょうね。

あと、なんとなくだけど同性に支持されるタイプの女優さんになっていくような気がするのだけど、どうですかね?

いや、今ってそのポジションに若手の空席が目立ってきたような気がするので、この人はそこにうまくハマれるような気配を感じるわけなんです。

f:id:mitosuzukita:20180518154806j:plain

吉田 鋼太郎のビジュアル的な解釈【枯れたりあきらめたりせずにジタバタしたいおじさんを担当している】

見た目がコワモテなので、最初は悪役が多かったような印象なのだけど、最近僕が見ていた「東京センチメンタル」とか「ゆとりですがなにか」とかでは、煩悩が多くてテキトーであぶらっ気の抜けていない、とてもチャーミングなおじさん役を好演していて、今やそういうエネルギッシュで生き生きとしたタイプのおじさん像はこの人の独壇場な感じがします。

今やっている「おっさんずラブ」は設定も含めてとてもぶっ飛んでいる感じで、物凄く面白いと思うのだけど、やっぱりこの人の演技力とか存在感が大きなカギになっている感じだなぁとあらためて思っているところなのだけど、元々、おじさんって下の世代から見たら基本的にうっとうしかったり煙たかったりするのが基本だったと思うのだけど、近年この人が演じるおじさんは若者が年を取っただけみたいな瑞々しさとかあるっていうんでしょうか、弱さとか希望とか心細さとかをあれこれ隠し持ちながら虚勢を張ってみるみたいなのをとても上手に示しているような気がします。

まぁ多分、一般的な普通のおじさんとは、かなり違うのだと思うのだけど、そういう枯れたりあきらめたりせずにジタバタしたい心は、量の差はあるかもしれないけれどホントは多くのおじさんが隠し持っている要素でもあると思うので、この人の存在はおじさん達がサンプルとか指針として歓迎したらいいと思うんですけど、どうすかね?

f:id:mitosuzukita:20180503145753j:plain

サンドウィッチマンのビジュアル的な解釈【しみ込むように面白い】

この人達は今の芸人さんの中で異彩を放っているというか、とてもいい位置に居るんじゃないかと思います。

基本はコントの人達なんだと思うのだけど漫才的なアプローチもできるし、あとバラエティ番組のフリートークでも独特な磁場を発生させられるっていうんでしょうか、いわゆる「ガヤ」的な存在感ではなくて、この人達独自の世界観をスルっと取り出して見せてくれるような感じがします。あれかな、体格的に大きな感じなのに妙に声を張ったりしないからかな。

あと、この人達ってネタの中とか自分たちの内側にしか毒を吐かないでしょ、近代の芸人さんってどこかに攻撃性みたいな部分を持つ傾向があってスパイス的に毒の要素を使える流派がリードしてきたような気がするのだけど この人達の場合はそういうスタイルとはずいぶん違うタイプなんじゃないかと思います。なんかこう「たたみかける」ようにというより「しみ込む」ように面白い感じっていうんでしょうか。

それと、僕はかなり鮮明に覚えているのだけど東日本大震災の時にこの人達自身も被災者なのに、現地の状況とか必要なモノとかを発信したり、被災地の災害復旧に向けて相当がんばっていたんですよね。

当時、現地からの中継で見たこの人達は自分たち自身も当事者だという事もあって、とてもショックを受けていてヘトヘトで、でもこの局面を何とかしたいという強い意思を発散していたと思います。

そういう背景が今のこの人達にどういう影響をもたらしたのかは分らないのだけど、僕にとってはすごく面白い芸人さんだし、地元への愛情をこんな風に手放しで示せるトコなんかはすごくカッコいいし羨ましいなぁと思うわけなんです。

f:id:mitosuzukita:20180403152017j:plain

初代フォード・マスタング【僕はきっとハンサムなクーペボディに弱いんだな/折り紙に描いてみる・その8】

最近、人物ばかり描いていたので、そろそろ何か乗りものが描きたくなって今日はこのクルマにしました。

 フォードの初代マスタングといえば後ろがハッチバックっぽいスタイルになっているいわゆる「ファストバック」のヤツが一般的なイメージだと思うのだけど1964年のデビュー当時はコンバーチブルと、このハードトップクーペという二つのボディタイプでスタートして、ファストバックはその後追加されたスタイルなだけど、白地に青の二本ラインがボンネットからトランクまで走る伝説のシェルビー/GT350とか、スティーブマックイーンの映画『ブリット』では深緑色のファストバックが鮮やかに大活躍したりしたのもあってマスタングといえばファストバックっていう感じになっていると思うというか僕も長い事そう思っていたのだけど、最近なんだかこのクーペスタイルのマスタングがカッコいい気がしています。

なんかこう、よりクルマらしいシルエットをしている感じがするっていうんでしょうか、まぁ最近はこういうハンサムなクーペボディのクルマが少なくなったので余計にそう思うのかも知れませんけどね。

そういえば、昔はこのクルマのことを「ムスタング」と発音していた気がするのだけどいつの間にか「マスタング」になっていましたね。

フェンダーエレキギターの方は相変わらず「ムスタング」だと思うのだけど、なんかその辺に事情とかあるんでしょうかね?

それにしても、気が付けばここにマスタングを描くのは二回目でした。多分自分で思っている以上に僕はこのクルマが好きなのかも知れませんね。

f:id:mitosuzukita:20180321164518j:plain

石原さとみのビジュアル的な解釈【“持っている”女優さん】

今期『99.9-刑事専門弁護士』の他にキチンと観ているドラマは『アンナチュラル』なんですが、どうやらやっぱり僕はTBSのドラマに弱いみたいです。

主演のこの人の作品は前作の『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(あ、これは日テレだったっけ)も観ていましたし僕の印象としては、この人は早い段階から主役級だったりしたのもあって着々と女優さん街道を進んでいる感じがします。

「演技力が高い」みたいな部分とは別に、すごい美人なのにどこかに何となく観る人との距離感を詰めるみたいな感じの一種の気安さみたいなのがあるような気がするのと、この人のそういう部分を活かすような役を引き寄せる力がある感じがするっていうのかな、そういう好循環が出演作自体の評価にも繋がっている感じがします。

要はハマり役を引き寄せて、その役のハマり方が作品自体のクオリティを更に引き上げるみたいな流れを持っている感じっていうんでしょうか。あ、もしかしたらそういうのをひっくるめたヤツを「持っている」っていうんですかね?

にしても、今回の『アンナチュラル』は僕にはとても面白くて脚本が『逃げるは恥だが役に立つ』野木亜紀子さんだからっていうのも、きっとあるんじゃないかなぁとにらんでます。

f:id:mitosuzukita:20180313181318j:plain