石田ゆり子のビジュアル的な解釈【リキみのない奥行き感】
3年前にもしっかり観ていたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が再放送されていて、やっぱり今回もしっかり観ているわけですが前回この人を描いていなかったという事実に今さらながら驚いて慌てましたよ。
あらためて観るとこの人は、ドラマの進行を視聴者に近い所でナビゲートしてくれていて、同時に自分の悩みとか仕事の責任とかも抱えながら他者の事を徹底的に気にかける役割なんですね。特に姪のみくりへの溺愛ぶりが目立つのだけど、実は関わる人みんなへの興味や愛情の深いキャラクターで、バリバリ仕事をするとか美人であること以前に善人であり優しい人である点が、このドラマの中の大人の登場人物としての機能なんじゃないかと思います。
そういう役のキャスティングとして、この人は正にピッタリで一見、天真爛漫で時々寂しそうで強さと儚さみたいなのを同時に発揮できる女優さんとして、ものすごくハマっていると思うわけです。てか他に当てはまる人が見当たらないんじゃないかな。
この「自分の大変さも抱えた上で、他者をおもんばかる」ことのできる「優しさとか聡明さ」みたいなのって、こういう今みたいな大変な時勢にとても大事な大人としての、もっというと人としてのあり方なんじゃないかとすら思うんですけどどうすかね?