デザイン観測

デザインもの(乗り物関係が多くなるのかなぁ)について書いたり描いたりして自分なりに理解していく備忘録的な感じです。絵は15分以内で描くのをゆるいルールにしてます。あ、面白ハンコ屋さんの中の人です。http://www.hankopla.net

青木真也のビジュアル的な解釈【物語りを紡ぐ人】

僕はこの人が好きで、先日シンガポールで行われたONE Xでの秋山成勲選手との試合は生まれて初めてのABEMAペイパービューで観ました。
長い事、日本の格闘技を観てきた人にとってはビッグマッチだし、ひとつの区切りになる試合だし、とにかくこれはキチンとオンタイムで観たいと思ったわけなんです。そういう操作がからきし苦手な僕はABEMAのPPV登録にはちょっと緊張したんですけどね。

試合結果について触れるのは野暮だと思うわけですが、僕はオリンピックなんかを観て時々思うだけど成績が良くないと責任を感じてなのか謝っちゃったりする選手がホントに気の毒なんですね。精一杯努力して舞台に立ってベストを尽くしたなら、それでOKだし、もし不運とか悔しさとかがあってもそれは選手本人のものだと思うっていうのかな、要は誰かに謝る種類のものとは違う気がするわけなんですね。
特に格闘技は正に勝つか負けるかの勝負で、一発でひっくり返る事もあるわけだし試合が始まれば局面ごとの有利/不利はあっても最終的な勝敗確率は常に50/50だと思うので僕としては、この人の試合というより生き方の「いちシーン」を観られるのが一番重要だったので大いに満足だし水モノとしての勝負のあり方を示した「お金を払って観るにふさわしいもの」だったと思います。

今やプロ選手として素晴らしい戦績とキャリアの持ち主だけれど、それをコツコツ積み重ねてきた感じが僕なんかにはとても刺さるしプロってもちろん勝ち負けも大事だけれど、やっぱり選手としての物語りを観たいと思わせる求心力っていうのかな、そういうのがこの人の場合とても濃くて、そこがこの人の格闘技選手として強さと同じくらい大きな価値なんじゃないかと「ヨカタ」の僕なんかは思うわけなんですよ。
ただ、好きで得意なことをコツコツ続けて大きな舞台で確固たる結果を出してきたという事実はものすごい説得力だし、そのための日々の努力の積み重ねとかはヨカタにもキチンと伝わるというか励みにもなるので、この人の価値はちょっとやそっとでは目減りしない本質的なもののような気がするというか、少なくとも格闘技選手の中では特に異質な個性だと思うわけなんです。

そんなわけで僕はまだまだこの人の生き方を観ていきたいなぁと思っているわけなんです。
noteに書いている文章も素晴らしいし。

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